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第3回勉強会 介護保険サービスを受ける立場になって

第3回勉強会 介護保険サービスを受ける立場になって

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日時 平成30年1月20日(土) 10:00~11:30
場所 日生公民館和室
参加費 200円
主催 NPO法人猪名川在宅ケアを考える会
後援 猪名川町
参加者 30名

テーマ:「地域で必要な助け合い」って何だろう? ~介護保険サービスを受ける立場になって~
発表者: 南部 佳恵さん
    (当会員/脳梗塞で倒れ入院、退院、リハビリ中)

<発表の概要・抜粋>

今回、私の実体験をということで少し話させてもらうことになりました。

昨年、1/12夕方路上で足の力が抜け崩れるように路端に座り込んでしまいました。気がついた時はベッドの上でモニターやその他いろいろな器具が付けられていました。病名は脳梗塞で左半身麻痺です。
(中略)
 6/15~6/16一日の外泊があり、6/22退院!!姉が最期の手伝いをして帰りました。要介護二人での生活開始!!
促、ケアなど受けれず、退院してからケアマネや事業所の下見など中々決まらず結構遅くなりました。
 少しづつ身体もゆったりしてきていますが、夫の認知症は俗にいうアルツハイマー病ではっきり言って物忘れがひどくなり今言ったことすら忘れます。
 日常生活は夫の手足と私の口で出来るだけすることにして、又入院中より時々友人の助けや会員の方々の協力などで過ごしています。
 
 12月から二人でチェア体操に松尾台集会所へ行っています。軽い小さな買い物はリハビリを兼ね時間はかかりますが、日生中央まで歩きます。雨の時は歩けないので少しずつ10日に1度位です。
 重い買い物は友人に頼みます。
 それ以外、以前入っていた会なども幾つか老人会など少しだけ動ける範囲の所・集会所・まち協辺りで(20分~30分で歩ける)出来るだけ、参加しています。今日のような会合には送迎してもらうので申し訳なく思いつつ参加しています。参加できるものは参加することで、できるだけ夫を同伴させてもらっています。
 ただ大変なのは一日の行動時間がぐんと減りました。ベッドに入るのが遅くとも10時です。以前は1時でした。又、室内でも移動するのに時間がかかります。足の動かないのが一番大きいです。手も動かないのですが、左手のカバーを右手ですることは出来ても左足のカバーを右足でするのは無理の様です。それと不思議なことに100%出来るはずなのに右手の方も失敗が多く物を落とします。
 介護を受ける立場になって見えてくることがいろいろあります。目の不自由な方への点字ブロックがあると、私のように杖をつく者には道は歩道より車道の方が歩きやすいです。私の場合足が不自由で何か申請するにしても、本を借りたい、講演を聞きに行ったりしたくても移動手段に困ります。個々の障害で、問題があり難しいことですけど日常生活において公的機関の援助も必要ですがそれにも増して大事なのは地域・仲間・知人の協力はとっても大きいことを感じました。自らがそれをオープンにすることだと思います。今回夫の認知症についてオープンにすることにより、民生委員の人や近くの方々が声をかけて下さっています。私のような障害もですが私自身周りの人に軽くは言ってましたけど認知症もいつかは大きく声を上げれるようになる様になるといいと思います。癌もしばらく前までは、本人も家族も伏せていた病気でしたが今では結構大きな声で言える時代になってきたと思います。その様になると、皆がフランクに話し合えるようになると思います。今回私は、結構恵まれた立場にいると思います。二人共いろいろ頑張っていますが何かと手助けの手を伸ばしてくださる方が多くなりました。又、会への参加も二人揃っての参加を喜んでくれる仲間が本当に多くいます。自画自賛ではないのですがこの会の力がすごいなと、又地域の力が大きいと思うのです。これから先は私がどれだけ出来るか、していけるかでしょうね。逆の立場だったら出来るかなと思う程手を差し伸べてくれています。

<オアシス猪名川/小規模多機能型居宅介護事業所の紹介>
亀田所長(当会員)
「オアシス猪名川」は社会福祉法人JA兵庫六甲福祉会が運営し猪名川の地域の皆様の協力を得ながら、ご利用者お一人おひとりに寄り添い、小規模で家庭的なサービスを提供することで、慣れ親しんだ地域で暮らしていくためのお手伝いをします。
 方針にある”寄り添い”は当会の勉強会のテーマ”寄り添う”と同じ方向です。
 その方、一人一人にに必要なサービスを提供できるよう、・・・・・
 開設以来2件の看取りもやらせていただきました。まずご相談下さいます様、役場やJAにおいでの際には、覗いてくださいますようお願いします。身近な場所で、いつでもご相談をうかがいたく思います。
 
<ご意見・ご質問等>
*主人が脳梗塞を患ったが本人の頑張りが色々あり素晴らしく回復しました。あちらこちらの部屋中メモメモでした。本人のやる気が大事だと思います。リハビリを熱心にする事です。今日の演者さんもよく頑張ってると思います。
*地域の方、知人、友人に助けて頂いたそうですが近くの方の援助は難しいこともあるのではないでしょうか?
(南部)夫の場合認知症だとあまりオープンに出来ていなかったけど今回はオープンにせねばと思って話したので、以前よりよく声かけてくださいます。今までのお付き合いで話したい方、話したくない方あるでしょう。相談したくても相手次第ということもあると思います。

<気づきのカード記入してワークショップ>

まとめ
 皆さん「助けて!」と言えますか?
 力尽きて「助けて」と言った時は、問題が深刻になりすぎていることがあります。
 「助けを求めない事情」を考えてみますと
①「自分や家庭で何とかしなければ」という思いや諦めの気持ち。
②「助けられたくない」「みっともない」「家に入ってほしくない」「人の選り好み」「気疲れする」との思い。
③「助けを求めたいがどこに相談したらいいかわからない」「愚痴を聞いてもらったが助けを求めているとは感じてくれなかった」「気疲れする」との思い。
などが挙げられています。
 「閉じこもりの方」は支援を拒否しているのではなく「助けて!」の信号の弱さが
考えられます。一方「サービス紹介」の公的なパンフレットが配布されますが、当事者の方々ひとり一人に情報をとどけるには、その「発信力」の微力さが感じられます。そして、「サービスを受けることで自分の誇りをつぶされはしまいか」という住民の不安とためらいを受け止められず「受けたいはずだ」という姿勢を感じる時があります。私たちはその弱い信号をキャッチして増幅し、日頃の笑顔のお付き合いの輪を広げながら支援に繋いでいけたらと考えています。人は気づかないところで誰かの力を借りて生活しているのですから、「してもらう」「してあげる」関係だけではありません。「あの人も助けを求めているのだから私も声あげてみようかな」という思いを持っていただける方が増えるような「呼び水役」も大切です。「助けられる」側が「助ける」側を上手に活用し、「助けられる」も支え合いの一方パートナーであるという認識を常に共有していくことが必要ではないでしょうか?
「寄り添っ共に生きる社会」づくりを目指して、「助けられ上手」も福祉活動である
という自覚と誇りを持てるような活動を目指したいと思います。

<当日のアンケートより>